ご遺族からのお便り

 

この度は三田キャムパスの会報（No.27）をお送り頂きありがとうございました。太田さん（昭和43年卒、27号に鶴田氏の追悼文を寄稿）の追悼文をしみじみと拝見致しました。その通り、私達は三田キャムパスのお陰で結ばれました。東京で初めてのオリンピックが開催された昭和39年の夏でした。それから46年、楽しく人生をおくることができました。

ありがとうございました。会の益々のご繁栄と、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

　　　　　　　　　　（鶴田昌子様。鶴田正純氏は平成22年5月ご逝去）

 

梅雨もあけ、長く続くらしい酷暑が待っています。朝顔のカーテン丈が頼りの夏でございます。此の度は美しいお花を賜りまして有難う存じました。お名前（藤井明子）は以前から郵便物でよく存じ上げていましたが、思いかけずお心のこもりましたお手紙を頂き、胸が詰まって毎日読み返しては涙を新しくして居ます。4ヶ月近くになりますが、いまだに信じられません。何を聞いても諦めず分かりやすく教えてくれ、ファッションに関することまで私より知っていました。毎日よく喋り、歌い、弾いていました。

英語が好きで、三田キャムパスが好きで、籍を置きましたことも終生誇りに思っていました。73歳まで現役で外資系に居られたのも、何人もの外国の方々を案内したりしたのも、英語を楽しんだからと思います。癌になってからも、高いお金をかけて発音によくないからと歯の先生にやり直し治療をしてもらいました。亡くなる４日前に歯をやり直してよかったと云いましたので、私も息子も顔を見合わせましたが、満足して逝ったことと思います。

藤井様はじめ三田キャムパスの皆様にはお世話になりました。昨年、間野さんの息子さんが、お父様の大学を見たいとおっしゃって案内いたしましたが、久しぶりに懐かしそうに説明していました。復刊お祈り申し上げます。80歳までは生きると云っていましたし、生きるものと思っていましたので復刊を見られず残念です。

（神田邦子様。神田欣之助氏は平成23年3月ご逝去）