以下はご子息の塚崎真裕様からのお便りです。
年の瀬を迎え、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。父親の塚崎輝博（昭和32年卒）のことでご報告します。2011年11月中旬に自宅で倒れ、柏市の名戸ヶ谷病院で1か月入院。脳神経外科にてＭＲＩ検査をしたところ右脳に腫瘍がありました。腫瘍が大きく、高齢なことから手術は無理と判断。退院後は介護保険を申請し、自宅療養を継続。
3ヶ月程は意識が戻り、会話やある程度の歩行も可能でしたが、半年前に柏市より要介護５と認定されて介護も無理な状況となりました。そのため、療養型の病院である柏市の深町病院に入院。意識がない状態が続いていましたが、2012年11月24日午前10時頃に永眠しました。同日、柏市の柏斎苑にて安置。翌日、納棺の儀。11月26日13時より告別式を行いました。
故人の遺志もありまして、葬儀は身内で執り行いました。生前に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに、ご報告させていただきます。（2012年11月27日）
「穏やかな寝顔に捧ぐ、語り尽くせぬ ねぎらいと感謝」
分からないことがあれば納得するまで調べ、熟考した上で行動に移す。生涯を通じて学びへの意欲を持ち続け、物事を突き詰めて考えることに長けた研究者肌であったと、在りし日の姿を思い返しております。
普段は穏やかながらも、いざという時は慎重さを伴った抜群の行動力で皆を導いてくれた父でした。銀行での仕事ぶりも実直そのもので、専門職に志高く取り組んでいた頼もしい背中が懐かしく甦ります。
地元のサークル仲間と山歩きを楽しんでいた様子も記憶に鮮やか・・・。 母とは夫婦仲睦まじく、よく旅行に出かけておりました。彼方で再会を果たしたなら、旅の続きを思う存分楽しんでほしいと願うばかりです。
父 塚崎輝博は、平成24年11月24日、病と向き合い、力の限り尊い命を輝かせ、79歳にて生涯をとじました。闘病中の数か月、驚くほどの回復を見せ、会話をかさねてきた私達。交わした言葉の数だけ深まった親子の絆や、父の長きにわたる頑張りは、この先も胸に息づく大切な財産であり、かけがえのない道標です。
お世話になった皆様へ、生前のご厚情に深謝申し上げます。（2012年11月26日）