追悼文：

常松君への追悼文

横山　茂郎（昭和45年卒）

同期の気持ちを申し上げ、追悼といたします。

彼は、心優しい人だったから、ズッと友として過ごしたいと思っていたS45年卒組の仲間の気持ちを代弁します。

彼の故郷は名古屋です。当時、名古屋を故郷にしていた、同期の名古屋３人衆が、三田キャムパスに在籍していました。

３人衆の共通の趣味は“麻雀”なので、部室に来ては、“オーイ一人足りない”と声を大にしてメンバーを募っていたのが、昨日のようです。

一方で、彼は、当時の三田キャムパス新聞のculture面を担当し、テーマやコンテンツを決定する議論に加わり、メンバーに熱い視線を投げかけていたのを思い出します。

　個人的には、S45年卒の仲間は、全国学生運動の影響によって、思想書に偏りがちな読書傾向であったが、彼から色々な歴史小説を紹介してもらい、そのいくつかに感動し語り合ったのも、彼との嬉しい思い出の一つです。

そんな、硬軟併せ持った、多彩な彼との一番の思い出は、三年生の時、三田キャムパスの数人の仲間と、栃木県日光市の中禅寺湖に、秋の紅葉狩り一泊旅行をしたことです。旅行中、彼は終始ニコニコとして、議論に参加し、仲間達を盛り上げてくれました。

卒業後は、地元の有力企業である株式会社松坂屋（現在は、大丸を吸収し株式会社大丸松坂屋）に就職してからも、遠方の名古屋から、東京で開催する総会に出席するなど、三田キャムクラブを支援してくれました。ありがとう。

目をつぶると、色白の君の笑顔が浮かんでくる。

心優しい君が他界してしまったのは残念でなりません。